ラーメンは、今や日本国内だけでなく世界中で愛される国民食。そんなラーメン屋を『自分の手で開業してみたい!』と考える方も多いのではないでしょうか。
しかし、初めての飲食店経営には資金調達、資格取得、設備準備など、乗り越えるべきハードルがたくさんあります。
この記事では、ラーメン屋開業を成功させるための全ステップをわかりやすく厨房機器メーカーの社長が徹底解説します。
- 開業資金や必要な資格
- 手続きの流れ
- 開業後の運営や失敗しないコツ
など、開業を目前にしている人の悩みを徹底カバー。ぜひ最後まで読んで、理想のお店作りの一歩を踏み出してください!
ちなみに…

知識は十分にあるから早く厨房機器を使用したい!!
という方に向けた、初期費用をぐっと抑えて開業を実現するためのサブスクキッチンという新しい選択肢もご紹介します。



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ラーメン屋の開業に必要な資金


飲食店の開業には多額の資金がかかるといわれていますが、ラーメン屋の場合はどの程度なのか気になる方は多いでしょう。
ラーメン屋の開業に必要な資金・費用はおよそ1,000から1,500万円といわれています。
詳しい内訳は以下のとおりです。
物件取得費(家賃・礼金・敷金等) | 100万円~300万円 |
内装工事費 | 400万円~760万円 |
厨房設備費 | 200万円~360万円 |
資格取得・広告宣伝費 | 10万円~40万円 |
出店地域や経済状況によって、開業に必要なお金は前後する可能性があります。
ですが、おおよそ開業に必要な資金は紹介した金額が目安と認識しておきましょう。



開業資金とは別に、運転資金の用意も必要になるので要注意です。
ラーメン屋の開業に必要な資格・手続き


弁護士には弁護士資格が必要なように、実はラーメン屋を開業するためには必要な資格があります。
本章ではラーメン屋に必要な資格や手続きを解説します。
調理に関係する仕事のため、調理師免許が思いつきますが、ラーメン屋の開業に調理師免許の取得は必要ありません。
①飲食店営業許可を取得する
ラーメン屋の開業に伴い、絶対に必要な資格は飲食店営業許可になります。
飲食店営業許可は、食品衛生法に基づいており、食品を扱う業務には必要な資格です。許可を得るためには保健所に赴き、事前相談をするところからスタートします。
保健所に相談をしながら、申請・提出をおこない、営業許可の審査に入ります。
審査は書類審査と実施審査の2つがあり、どちらもクリアした後に許可を受ける流れです。
②食品衛生責任者を取得する
飲食店営業許可と並び、もう一つ必要な資格は食品衛生責任者になります。
食品衛生責任者は各都道府県の条例に基づいており、必要不可欠な資格です。取得には各都道府県が開催している講習を受講することで、資格が与えられます。
講習の内容は、公衆衛生学・衛生法規・食品衛生学など、食中毒等を起こさないようにするための知識がメインです。
③収容人数が30人を超える場合は防火管理者を取得する
ラーメン屋の開業に必要不可欠な資格ではありませんが、店舗の規模によっては防火管理者が必要になります。
防火管理者は、店舗の収容人数が30人を超える場合には必要になる資格です。
消防本部や講習機関などで実施される防火管理講習を受ければ、資格が取得できます。
④開業届を取得する
ラーメン屋の開業に伴い、事業用の銀行口座を開設する場合は、税務署に開業届を出しておく必要があります。
開業届は、税務署もしくは国税庁のサイトからダウンロードから取得可能です。
開業届は所定の項目を埋めて届出をすれば、基本的には受理される書類です。
⑤青色申告承認申請書を取得する
ラーメン屋の開業後、年度末におこなう確定申告は青色申告にした方が複数のメリットがあるため、おすすめです。
確定申告を青色申告でおこなうには、青色申告承認申請書の提出が必要です。
あらかじめ国税庁のサイトからダウンロードをしておきましょう。開業届と同様に所定の項目を埋めて届出をすれば、基本的に受理されます。



開業するには、必要な資格や届出をしっかり取得することが大切ですね。
ラーメン屋を開業するまでの流れ・スケジュール


ラーメン屋の開業を目指すにあたって、どのタイミングで何をしなければならないかは把握しておきたいポイントです。
本章ではラーメン屋を開業するまでの流れ・スケジュールを解説します。
①コンセプト作りと事業計画書の作成を行う
ラーメン屋の開業作業に入る前に、まずはコンセプト作りをします。
コンセプトとは、ラーメン店が提供する価値とは何かを決めることであり、競合店との差別化において重要な項目です。
たとえば、以下のコンセプトを設定するとラーメン店の方向性が定まります。
- 学生をターゲットにした腹一杯に満たせるお店
- 家族をターゲットにした団欒を過ごせるお店
- 女性をターゲットにしたヘルシーなお店
コンセプトが明確になった後は、事業計画書に内容を落とし込んでいきます。
事業計画書はコンセプトを事業レベルで検証する機会であり、コンセプトをより具体化するために必要です。
ラーメン屋の開業する場合、事業計画書には以下の項目を記載します。
- 営業計画:商品の内容や価格、広告方法を記載
- 仕入計画:仕入先の業者や仕入価格を記載
- 売上計画:売上目標額や損益分岐点を記載
- 資金計画:必要な運転資金や調達が必要な金額を記載
また事業計画書は、開業資金を銀行から融資を受ける場合には必須となります。
②開業の資金調達を行う
ラーメン屋の開業資金を自身で賄えない場合には、金融機関に融資の相談をおこない、資金調達をおこないます。
国や地方自治体から補助金・助成金を受けられるケースもあるため、あわせて確認を取ることをおすすめします。
③店舗の物件取得・厨房設備の調達・内装外装工事を行う
開業資金の調達をしながら、並行でラーメン屋を開くための物件の取得と厨房設備の調達を進めましょう。
物件の取得ができた後は、店のコンセプトに合うように内装工事を進めます。
内装・外装工事の費用は大きいため、工事を依頼する業者に相見積もりを取りながら、費用を抑えるようにしましょう。
また収納の量や水回りの配置、テーブルの高さなどはやり直しができないため、内装工事の業者と綿密な打ち合わせが必要です。



株式会社富士工業所では飲食店立ち上げのプロが店舗レイアウトから機械の選定などすべてワンストップで行うことが可能なので、一度無料相談にお越しくださいませ。
券売機で店舗運営をする場合には、券売機を置くためのスペースも確保します。
券売機方式にしない場合には、レジの導入が必要になります。
④資格取得と許可申請を行う
ラーメン屋の開業には、物件や設備などハード面の準備も必要ですが、資格や許可申請などの書類系の準備も必要です。
ラーメン屋の開業には、食品衛生責任者と飲食店営業許可の2つが絶対的に欠かせません。
開業が近づいてきたタイミングで慌てて取得するのではなく、開業の2ヶ月前から準備を始めて開業に間に合うようにしましょう。
また店舗の大きさによっては、防火管理者の資格取得も必要になります。
⑤メニュー開発・人材採用・集客などオープンに向けた活動を行う
開店に向けて準備が整いつつありますが、オープンに向けての活動はまだまだ多くあります。
まずはオープンに向けてのメニュー開発です。
コンセプト作りの際にある程度のイメージがあるとはいえ、改良の余地がある限りはメニュー開発を突き詰めるようにしましょう。
スープと麺のセット、ゆで時間、麺の太さ、スープの濃さなどより洗練されたラーメンを作るために、試すべきことは山ほどあります。
ラーメンだけでなく、餃子やチャーハンなどのサイドメニューの開発も忘れてはいけません。
駅前に出店する場合は「ちょい飲み需要」が肝となるため、サイドメニューの存在は重要です。メニュー開発に合わせて、食材の調達方法や仕入れ先も確保も必要になります。
特にこだわりの食材・原材料がある場合には、早い段階で仕入れ先を見つけておくとよいでしょう。
次に店舗運営に欠かせない人材採用です。
一人で店舗運営が難しい場合には、従業員・スタッフの人材採用が必要になります。
採用できる人材は業界経験者とは限らないため、研修や教育にも力を入れましょう。
昨今はアルバイトの採用も難しくなってきているため、採用がうまくいかない場合には時給アップやユニフォーム貸出などの条件面の見直しも必要です。
最後にオープンに向けた集客をおこないます。
集客ができなければ、店舗運営はできないため、宣伝活動にも力を入れる必要があります。
出店地域に人気の競合店がある場合には、尚更力を入れて宣伝をしましょう。チラシやカンバンはもちろん、昨今ではSNSやネットでの宣伝も欠かせません。
ラーメン屋の開業で失敗しないコツ


ラーメン屋は開業後、1年以内で約40%が閉店するとされるほど、失敗しやすい業態です。本章ではラーメン屋の開業で失敗しないコツを解説します。
①独自のコンセプト・テーマを考えておく
お客様はラーメンの味や店内の雰囲気に魅力を感じて、店舗を訪れ、後にリピーターとなります。
ラーメンの味や店内の雰囲気を生み出すのは、開業者が考える独自のコンセプトです。
他店との差別化には欠かせないため、独自のコンセプトを考えることが何よりも重要です。
独自のコンセプトはバランスが大事であり、特殊なコンセプトすぎると多くの方には受け入れてもらえません。
一方で行列店や繁盛店の真似をすればするほど、魅力が薄れるため、固定客はつかなくなります。
②常に利益計算を考えておく
ラーメン屋はラーメンの質さえ高ければ問題ないと、どんぶり勘定で経営をしていると気がつけば、赤字という展開は珍しくありません。
実はラーメン屋の経営こそ緻密な計算が求められており、経営者はそろばんを弾きながら経営をする必要があります。
利益を生み出すために、ラーメンや餃子、アルコールの値段は1日の売上目標や客数、原価を計算して、設定しなければなりません。
また提供するメニューも利益を考えて、決定することが重要です。アルコールやサイドメニューは大きな利益になる一方で、回転数は下がります。
回転数に悪影響を及ぼす場合には、アルコールやサイドメニューの提供をやめる決断もときには必要になります。
③従業員の定着を考えておく
店舗の安定したサービスの提供には、従業員の協力が欠かせません。
従業員ができるだけ長く働いてもらえるように、適切な労働環境を用意しましょう。
店舗で従業員が定着しない場合、バイト募集の費用がかかり、追加で人件費が発生します。
また従業員が思うように集まらないと、店長・オーナーが一人で店を回すことになり、思うように休みが取れなくなります。
体調が悪くとも任せる相手がいなくなるため、最悪の場合は人手不足を理由に閉店・廃業する可能性もゼロではありません。
ラーメン屋を開業する際の注意点


ラーメン屋を開業するにあたり、長く店を続けるためにはいくつか注意点があります。
本章ではラーメン屋を開業する際の注意点を解説します。
注意点①競合対策やニーズに気をつける
いくら優れたラーメンが作れるからといっても、競合や客層を無視して、出店してはビジネスとして成功はしにくいでしょう。
事前に以下の項目を調査しておくことが重要です。
- 開業想定地域の立地
- 競合店の価格やラーメンの種類
- 来店する客層
- 客のニーズ(どういうラーメンか)
- どのような業態の店舗が多いか(券売機方式・店員注文を取るタイプ)
開業予定地だけでなく、プラスで周辺の範囲をチェックできると理想的です。
注意点②店舗の効率運営に気をつける
ラーメン屋の場合、顧客単価がある程度限定されるため、回転率が重要になります。
より多くのお客様を捌くためには、自動化できる部分は自動化して接客やラーメン作りに集中しましょう。
券売機の導入は、店舗の効率的な運営でわかりやすい施策の一つです。
また請求書の処理や振込処理など、店舗運営の業務もアプリを使うなど効率化が図りましょう。
本業に集中できる仕組み作りが、サービスの質の向上につながります。効率化は基礎的な部分ではありますが、より良い店舗づくりのためにも徹底しましょう。
注意点③初期費用に気をつける
初期費用が高すぎると、スタート直後から大きな売上を上げる必要があり、経営に対するプレッシャーは厳しいものになります。
初期費用を抑えることで着実な成長を目指すことができ、提供するメニューやコンセントの修正など軌道修正もしやすくなります。
初期費用を抑えるためのポイントは以下のとおりです。
- 家賃の安い立地を選ぶ
- 作成コストの低いメニューを採用する
- 居抜き物件や中古設備の活用する
上記の施策に加えて、初期費用を抑えるためにおすすめの施策は、飲食店向けのサブスクサービスの活用です。
厨房機器を購入となると、購入費用に加えて設置費用がかかり、初期費用の負担が大きくなります。
サブスクサービスを利用すれば、定額料金だけで厨房機器を揃えることができ、開業時の初期費用を抑えることができます。
厨房機器のレンタルサービスをおこなう企業はいくつかありますが、おすすめはサブスクキッチンです。
サブスクキッチンは多種多様な厨房機器のレンタルをおこなっているのに加え、サブスクの料金も非常にお手軽になっています。



厨房機器を取り揃えたいが、初期費用をできるだけ安く抑えたいという方にはサブスクキッチンがおすすめです。
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ラーメン屋の開業に必要な設備


ラーメン屋の開業に伴い、いくつかの設備が必要になります。
すべての設備を取り上げて解説することはできないため、代表的な設備を解説します。
①ゆで麺機
ラーメン釜・麺ゆで釜とも呼ばれる機器であり、ラーメン屋になくてはならない設備です。
短時間で複数の麺を同時にゆでることができるため、ラーメンの提供スピードを上げるには欠かせません。
ゆで麺機には主に角型・丸形・自動の3つがあり、大きさや特徴、予算にあわせて購入するとよいでしょう。
サブスクキッチンではラーメン釜が月額約2,500円程度で使用可能なので、安くラーメン釜を調達されたい方は是非サブスクキッチンをご確認ください。
②ローレンジ
ローレンジは、ラーメン屋のスープ作りに欠かせない寸胴鍋の加熱に用いる機材です。
ラーメンのスープは、素材を何時間も煮込みながら作り上げるため、ローレンジは欠かせません。
店舗によってはローレンジを2つ導入して、大量にスープを作る店舗もあります。
ローレンジもサブスクキッチンで月額約7,000円〜取扱いがあるので、是非ご覧ください。
③冷蔵冷凍庫
野菜や鳥ガラ、豚骨などスープの具材やラーメンに盛り付ける具材を保管しておくのに、冷蔵冷凍庫が必要です。
冷蔵冷凍庫は単品ではなく、作業台を兼ねた物を導入すると店舗内のスペース節約ができます。
他にも以下の設備が必要になりますが、厨房設備を揃えるのは簡単ではありません。
- 製氷機
- 食器洗浄機
- ガステーブル
- フライヤー
- 炊飯器
- 製麺機
もちろんサブスクキッチンで冷蔵・冷凍庫も取り扱っておりますので、ぜひご覧ください。
開業で忙しい中、専門店を何軒も見て回って一番安い機材を購入する余裕を作るのは難しいでしょう。
サブスクキッチンはそんな方の悩みを解決するために誕生しました。



サブスクキッチンでは、ラーメン屋の開業に必要な厨房設備が揃っており、さまざまな種類・メーカーの中から選べます。しかも、新品を購入するよりも手元にお金が残りやすいので資金繰りも楽になります。
ラーメン屋の開業に伴い、厨房設備をお探しの方はサブスクキッチンを検討してみてはいかがでしょうか。
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ラーメン屋の開業後の運営


開業は一つの目標にはなりますが、ゴールではありません。
開業したラーメン屋を繁盛、長く続けることが目標になります。本章ではラーメン屋の開業後のポイントを解説します。
①集客に力を入れる
開業直後は、新しいもの見たさにお客様が訪れますが、しばらく経つと開業時の“ブースト効果”は切れ、客足は控えめになります。
ブースト効果のある内にリピーターになってもらう努力も重要ですが、引き続きお客様を呼び寄せる施策も必要です。
集客は時間帯の分析とセットでおこなうと、より効果が高まります。
たとえば、ランチタイムの集客が弱い場合には、ライム無料やトッピングおまけなどの方法で集客・リピーターを増やす方法もあります。
ランチ・夜間の時間帯を分析して、弱い時間帯の集客を上げる工夫をしましょう。
②サービス維持のためにスタッフ教育に力を入れる
開店直後は、どの店舗も接客・ラーメンの両方で高いクオリティを提供しており、その点に魅力を感じて、お客様はリピーターになります。
ですが、接客やラーメンのクオリティが低下すると、リピーター・顧客が離れるリスクが生じます。サービスのクオリティを維持するためにも、スタッフ教育に力を入れるようにしましょう。
店長が自らスタッフ教育するのもよいですが、時間を見つけて、マニュアルを作成するのもスタッフ教育に役立ちます。
マニュアルはサービスの均一化につながり、スタッフの判断材料にもなるため、おすすめです。
調理や仕込み、接客対応などを安心して任せられるスタッフがいると、店舗運営も安定すると同時に店長にも余裕が生まれます。
時間に余裕が生まれると、以下のことができるため、時間はかかってもスタッフを教育することをおすすめします。
③財務管理・経営に力を入れる
ラーメン店を適切に経営するためには、1杯あたりの販売価格や原価を緻密に計算するなど、ラーメン職人とは違った経営者としての顔が必要です。
ラーメン店は売上の上下動がつきもののため、資金繰りを常に気にしなければ、資金不足に陥りやすくなります。
固定費を常に把握して、変動費のコントロールに努めるようにしましょう。



定期的に固定費削減の方法を見直すことで、経営の負担を軽くする工夫も必要です。
まとめ
今回はラーメン開業に必要な資金や必要な資格、手続きの流れ、失敗しないコツを解説しました。
ラーメンは日本の国民食ともいえる存在であり、ラーメン屋の開業は非常に魅力的なチャレンジになります。
近いうちにラーメン屋を開業したいけど、理想の店舗づくりの方法がわからないという方は、ぜひ本記事を今後のアクションの参考にしていただければと思います。
また、



導入したいけど配線などの知識がないから不安…
という方は、サブスクキッチンに相談をしてみることをおすすめします。



サブスクキッチンでは、ご利用いただいている方々に配線など厨房設計について無料相談を行っております。
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